土蜘蛛のうなり声

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土蜘蛛のうなり声

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現代語訳

そこから(エウカシを倒した宇陀の地)から、イワレビコは忍坂(オサカ)の大室に到着しました。

すると尾の生えた土雲(ツチグモ)という大勢の男たち…土雲八十建(ツチグモヤソタケル)…が岩屋で待ちうけて、うなり声を上げていた。
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性格・能力

オサカは「大阪」ではなくて、奈良県桜井市忍坂。エウカシを倒した宇陀から真西に当たります。かなりナガスネヒコの待つ、地に近づいています。あと、忍坂の北には「大神神社」がある三輪があり、飛鳥の地ももうすぐ。神武東征は神話とされますが、九州からこのヤマトまでの道のりを考えると、史実を寓話化したと考えたほうがいいかもしれません。

このオサカの地で現れたのが「ツチグモ」です。土蜘蛛とも表記されます。土蜘蛛は大和朝廷に従わなかった氏族のことを、さげすんだ表現とされ、別に蜘蛛でもなく、洞窟に住んでいた訳でも無いのでしょう。

ツチグモヤソタケル土雲八十建)はここでは、ヤマトに従わなかった屈強な男たち――という意味合いで訳されていますが、日本書紀では「ツチグモヤソタケル」という人名となっています。

氏族全体を一人の人間で象徴するという手法が見られます。これは古事記全体の中で、はっきりとその痕跡が分からなくても、多用されているはずです。特に神話と史実が曖昧となっているこの神武東征の前後は、その傾向が強いハズです。
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原文

其地より幸行して忍坂の大室に到りましし時、尾生ひたる土雲八十建その室にありて待ちいなる。
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