土雲(ツチグモ)

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土雲

漢字・読みツチグモ
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土雲(ツチグモ)

古事記での表記が土雲。
日本書紀では「土蜘蛛」。
どちらも同じ意味で使われる。
土雲の表記は古事記以外にも見られる。
越後風土記の逸文に「土雲」。
常陸風土記久慈郡にも「土雲」。とある。

ここでは土雲について書いてあります。
土蜘蛛」については、そのページで。

解説

土雲(ツチグモ)は古事記での表記であり、日本書紀では土蜘蛛。「雲」と「蜘蛛」の違いです。一般的に「土蜘蛛」には侮蔑した意味があるとされますが、「虫」に由来した個人の名前が奈良時代の資料からも見られるので、蜘蛛という名称が、果たして「悪い」意味だったのかは分からない。侮蔑の意味がない、という可能性も十分ある。
●なんせ蜘蛛は害虫を食べる益虫。現代の私達からすると気味の悪いものではあるんですが、古代ではイメージが違う…その可能性は高い。

ただし、土雲・土蜘蛛が古事記・日本書紀の中で「討伐されるべきもの」として描かれているのは間違いない。

雲は空に浮かぶもの。日本神話には豊雲野神トヨクモノ神)という神も居て「雲」は、雨を降らすものであり、天にあるものであり、炊事で上がる煙であり、鉄器生産で上がる煙であり、良い意味で使われます(死者の魂という意味もあるとする場合も)。それに、そう捉えて適切かどうかはともかくとして、「土」「雲」というのは、いうならば「天地」とニュアンスが近い。土雲は大和朝廷から見て異民族で討伐すべき存在ではあったのでしょうが、実像は分からない。
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古事記からの引用

土蜘蛛のうなり声
そこから(エウカシを倒した宇陀の地)から、イワレビコは忍坂(オサカ)の大室に到着しました。
すると尾の生えた土雲(ツチグモ)という大勢の男たち…土雲八十建(ツチグモヤソタケル)…が岩屋で待ちうけて、うなり声を上げていた。
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