オオヤマヅミの子供たち

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オオヤマヅミの子供たち

漢字・読みオオヤマヅミノコドモタチ
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原文

此の大山津見神、野椎神の二はしらの神、山野に因りて持ち別けて、生める神の名は、天之狭土神、次に国之狭土神、次に天之狭霧神、次に国之狭霧神、次に天之闇戸神、次に国之闇戸神、次に大戸惑子神、次に大戸惑女神。

現代語訳

大山津見神(オオヤマヅミノカミ)と野椎神(ノヅチノカミ)は山と野の神を分担して生みました。

まずは天之狭土神(アメノサヅチノカミ)と国之狭土神(クニノサヅチノカミ=クニノサツチノカミ)を生みました。

次に天之狭霧神(アメノサギリノカミ)と国之狭霧神(クニノサギリノカミ)を生みました。

次に天之闇戸神(アメノクラトノカミ)と国之闇戸神(クニノクラトノカミ)を生みました。

次に大戸惑子神(オオトマトヒコノカミ)と大戸惑女神(オオトマトヒメノカミ)を生みました。
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性格・能力

天之狭土神(アメノサヅチ神)
国之狭土神(クニノサヅチ神)
天と国は対になっている言葉。「サ」は接頭語。山の土の神様という意味合い。

天之狭霧神アメノサギリ神)
国之狭霧神クニノサギリ神)
天と国は対。サは同じく接頭語。山の霧の神様という意味。

天之闇戸神アメノクラト神)
国之闇戸神クニノクラト神)
クラトは暗い所という意味合い。転じて谷のこと。谷には水が流れています。水神の性質もあると思われます。

大戸惑子神オオトマトヒコ神)
大戸惑女神オオトマトヒメ神)
意味合いはハッキリとはしません。道に迷うこととも。

歴史背景

日本の神を理解するために
古事記や日本書紀ではただ神の名前が羅列されるだけなので、読んでもピンと来ないことが多いですが、世界観を理解しているとかなり分かりやすくなります。

まずは大事なのは日本人は山や海の向こうから「穀物神」がやってくると考えていた事です。その穀物神が田畑に宿って、植物を大きく育てます。だから山はとても大事な存在です。

また神が宿るための「土地」というか「土」も大事です。これは農業というものを考えれば、当然です。これがサヅチ神です。

また当然、川も大事です。植物を育てるには水が必要だからです。これが「クラト神」です。川は山から流れてくるので、やはり山が大事でもあります。

そして「オオトマヒコ」「オオトマトヒメ」ですが、これが道の神です。なぜ道の神が大事か?というと、山の穀物神が道を通って来るからです。この道案内をするのが道祖神です。道や道祖神を特別視するというのは妙な感じがしますが、「良い穀物神」が来るかどうかは、この道の神や道祖神の気分次第!と考えるようになると、これらを祀るようになるわけです。
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