大蛇退治の妙案

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大蛇退治の妙案

漢字・読みオロチタイジノミョウアン
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原文

爾に足名椎手名椎神、「然坐さば恐し。立奉らむ。」と白しき。爾に速須佐之男命、乃ち湯津爪櫛に其の童女を取り成して、御美豆良に刺して、其の足名椎手名椎神に告りたまひけらく、「汝等は、八塩折の酒を醸み、亦垣を作り廻し、その垣に八門を作り、門毎に八佐受岐を結ひ、其の佐受岐毎に酒船を置きて、船毎に其の八塩折の酒を盛りて待ちてよ。」とのりたまひき。

現代語訳

足名椎手名椎神(アシナヅチテナヅチノカミ)は
「それならば、恐れ多くも、娘を献上しましょう」
と言いました。

速須佐之男命(ハヤスサノオミコト)はたちまち、娘を 湯津爪櫛(ユツツマクシ=爪型の櫛)に変え、自分の御美豆良(ミミズラ=結った髪)に刺し、足名椎手名椎神に言いました。
「あなたがたは、八塩折(ヤシオリ=何度も醸造した)の酒を醸造しなさい。 次に垣根を作って、そのなかに8つの門を作り、 門に桟敷を作って酒の桶を置いて、 濃い八塩折の酒を盛って待っていなさい」
と言いました。
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解説

老人に対して、なんという重労働を課すのかと。
櫛を挿すスサノオ
スサノオクシナダヒメを櫛に替え、髪に挿します。よくこのくだりが原因で、「スサノオがクシナダヒメの身代わりに女装して、ヤマタノオロチをおびき出す」という物語の解釈をする説もありますが、そんなことは書いていません。
ヤマトタケルは女装してクマソタケルに近づいて殺している。

古代人はお洒落だった!
それどころか、イザナギイザナミを追いかけて黄泉の国行ったときに「櫛の歯を一つ取って火をつけて、灯りにして覗いた」という記述や、アマテラス高天原の統治を任ずる際に、首飾りを与えるといったところから、古代人は相当に「おしゃれ」と考えた方が適しています。しかも男性がかなりお洒落に気を使っていたと考えられます。
それもそのはず、古代では女性社会です。氏族の首長が女性ということもありました。男が女を選ぶ男尊女卑の考えはこの古事記成立前後の律令制度以降に浸透するものです。古代では男性もお洒落で無ければ、娶(めと)ることが出来ません。
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